3月21日(水・祝)に幕張メッセにて開催された『RAGE Splatoon2 Extreme』。
『RAGE』で初めて『Splatoon2』の大会を実施しました。
Splatoon甲子園 2018優勝チームであるGG BoyZや、1月に発足したばかりのプロチームUSGなど、その数100を超えるチームが参加。RAGEの初代Splatoon2王者をかけた熱い戦いが繰り広げられました。
本記事にて、その模様をレポートします。
会場からあふれるほどの観客! 会場は想定以上の盛り上がりに
開場と同時に、試合会場にはあふれんばかりの観客が集まりました。試合開始前から、この盛り上がり!
参加選手だけでも400名以上ということで、選手受付会場にも長蛇の列ができていました。
10:15には配信もスタート。実況にOooDaさん、解説にふーみそんさん、ゲストコメンテーターに女流棋士の藤田綾さんを迎えて第1回戦がスタートしました。
(解説とゲストコメンテーターは、進行に合わせて、きっとかっとさん、声優の三宅麻理恵さんと交代)
予選から有力チームが敗れる目の離せない展開に
予選は各ブロックに分かれたトーナメント方式。BO1(1勝先取)形式で、1戦でも負ければ即敗退となります。
中でも観客が沸いたのは、Hブロック第1回戦。
事前実況では、プロチームのLib.Calamariが優勢といわれる中、序盤に素早く展開したOB2が優勢をとり、延長戦にもつれ込んだ末に勝利。波乱の幕開けとなりました。
また、女性だけで組まれた花鳥風月(花組・月組)や、大会毎にチーム名を変更する異色のチーム、RESISTANCEなど。個性的なチームが大会を盛り上げていました。
観客のボルテージも、どんどん上がっていきます。
さらに、優勝候補の一角といわれていたデトネーションゲーミングがRe:SPCに敗退するなど、強豪チームやプロチームが次々と敗退。一戦たりとも目が離せませんでした。
決勝トーナメント開始。元チームメイト同士の戦いも
この厳しい予選を勝ち抜いたのは、YUE、もめもめムームーズ、GG BoyZ、にんにくバースト、TNP、TASO、Re:SPC、EMP演劇部の8チーム。
決勝戦からはBO3形式となり、先に2勝したチームが勝利となります。
決勝トーナメント組み合わせ抽選では、1回戦からGG BoyZとRe:SPCが激突。
実は、両チームのプレイヤーの中には、かつて同じチームでプレイしていた選手も。
お互いに手の内を知るライバルということで、試合は読み合いとなる展開に。
予選でデトネーションゲーミングを下し、勢いに乗るRe:SPCが優勢と思われましたが、終始冷静だったGG BoyZが勝利。
試合後に両チームのリーダーががっちりと握手し、健闘を称え合うシーンが印象的でした。
このままの勢いでGG BoyZが優勝を決めるのか、と思われましたが、ここで待ったをかけたのがTASO。
第1試合のガチエリアでは敗退するも、続く第2試合をガチホコで取り返すと、そのまま第3試合のガチヤグラで勝利。TASO決勝進出を決めました。
途切れなかった集中力。初代王者はどのチームの手に?
決勝進出を決めたのは、チーム平均身長180センチを超えるEMP演劇部と、GG BoyZを下して勢いに乗るTASO。
決勝戦第1試合は、ガチホコ。序盤はTASOが優勢に進めるも、中盤からはこう着状態に。
しかし、常に攻めの姿勢を崩さなかったTASOは、モズク農園の相手陣地に潜伏する大胆な戦略を成功させ一気に優勢に。
実況解説でも「超・超・超頭脳プレイ!」と称される、ファインプレイにより一戦目を勝ち取ります。
決勝第2試合の競技はガチヤグラ。序盤から頭脳プレイで盤面を取るTASOが終始優勢な展開に。
最後は、ぱいなぽー選手とガワタ選手が相手を倒し、ヤグラに乗ったままフィニッシュ。TASOが初代王者に輝きました。
EMP演劇部の選手も、TASOの健闘を称えていました。
『RAGE Splatoon2 Extreme』初代王者TASOインタビュー
――優勝おめでとうございました!
一同 「ありがとうございます!」
――今回の試合で一番キマってよかったプレイというのは、どこでしたか?
ガワタ 「モズク農園ですね」
――あの超頭脳プレイの! お見事でした! ほかに印象に残っているシーンなどは?
ぱいなぽー 「最後のエンガワ河川敷のガチヤグラ戦で、最後2人で敵を倒してヤグラに乗ってそのままノックアウトして勝てたのがよかったです」
ゆっきー 「僕も最後7連続キルくらいしたので、いつものガチマッチの経験が活きたかなと。自分で抑えるっていうことができたのでよかったです」
――練習の成果が出たということですね。成果が一番出たと感じたのは、どのシーンになりますか?
かよたそ 「ザトウマーケットのガチヤグラ戦ですね。やっぱりガチヤグラ全般ですが、あとはガチホコバトルもですね。モズク農園で負け越していてあまり自信がなかったんですけれど、本番は慎重に行くことができました」
ゆっきー 「どんどん持とう、どんどん乗ろうとオブジェクトに絡んでいくことをすごく意識していました。その意識に変えてから、どんどん勝率も良くなった感じです」
――今回『RAGE』では『Splatoon2』の大会を初開催したわけですが、今後第2回大会があればチャンピオンとなり挑戦を受ける立場になると思います。最後に挑戦者となるであろう方に、メッセージを頂けますか?
ゆっきー 「僕たちは挑戦だと思って出場していなくて、優勝すると思っていたので。それと一緒だと思うので、かかってこいや! という感じですね」
ぱいなぽー 「ハイパープレッサーに頼っているようなチームでは、僕たちには多分勝てないですね(笑)」
かよたそ 「スペシャルに頼り切らず、素の戦闘力を磨いて頑張ります」
――ありがとうございました!
初開催ながら、多くの方が参加して観て楽しめるeスポーツの魅力と可能性を示した『RAGE Splatoon2 Extreme』。
ぜひ今後もご注目ください。
■「RAGE 2018 Spring」概要
開催:2018年3月21日(水・祝)
入場:無料
場所:幕張メッセ 6ホール
開場9:00、開演:10:00、終演:20:00
■「RAGE Splatoon2 Extreme」概要
参加チーム数:4人1組112チーム
参加資格:大会に出場する時点で満16歳以上であること。
開催日程:2018年3月21日(水・祝)
会場:幕張メッセ RAGE 2018 Spring 会場内(千葉県千葉市美浜区中瀬2丁目1)
※Nintendo Switchは任天堂の商標です。
イベント詳細:https://rage-esports.jp/2018spring/
■記事協力:GAMY(https://gamy.jp/)