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解説の”まる”さん執筆!RAGE Shadowverse Japan Championship 2026 Season 1 予選大会直前環境ガイド

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第6弾カードパック「Apocalypse Pact / アポカリプス・パクト」のリリースから一か月あまりが経過し、様々なデッキが開発・研究されてきました。3月末にはカード能力変更も行われ、さらなる環境の変化が起きている現在ですが、来たる4/11(土)、4/12(日)には RAGE Shadowverse Japan Championship 2026 Season 1 (以下RJCS)の予選大会が開催されます。2026年最初のRJCSということで、その賞金や栄誉はもちろん、世界大会や Shadowverse Premier Series を目指す多くのプレイヤーの参戦が予想されます。激戦必至の今大会で注目のデッキは何なのか。本稿では代表的なものを、いくつかピックアップしてご紹介します。
なお、掲載するデッキリストの一部は3月時点のDeck Potalから引用しています。


リーシェナネメシス

破壊ネメシス

リーシェナネメシスは相手の盤面を丁寧に処理しながら《新約・白の章》と《新約・黒の章》によりダメージレースで長期的なアドバンテージを取り、《運命の黄昏・オーディン》や《破壊の継承者・アクシア》の打点でダメ押しを狙うデッキです。3月時点でも一定数が存在したデッキですが、カード能力変更に伴う環境変化を好機とし、一気に競技環境に躍り込んできました。

採用カードと進行

リーシェナネメシスでは意識したいマッチアップに合わせて豊富な採用カード候補が存在します。特に直近で目立つのは相手のリーサルケアを上回りやすい《勇気に満ちし者》や、ロングゲームで主導権を手繰り寄せる《全一の王・ベルゼバブ》あたりでしょうか。こうした自身の勝ち筋に絡むカード以外にも、相手のリーサルを回避するための《光の理・ルオー》など様々な選択肢があり、自分好みのチューニングを行いやすくなっています。

破壊ネメシス 採用

オーソドックスなゲームは、

①《新約・白の章》を場に出していく序盤
② 相手の盤面を捌き続ける中盤
③ 疾走やバーンダメージで詰め切る終盤

といった形で推移します。ドローソースも粒ぞろいのため、ゲームを通して上記の骨子を守りつつ、余剰コストでドローを進めていくことが一般的でしょうか。とはいえ、OTKやバーストダメージを豊富に持つ相手以外に対しては腰を据えて戦うことができるため、《新約・白の章》による回復を当て込んで相手の強力な展開が予想されるターン前に盤面を放置してでもドローを進め、除去の体勢を整えておくこともしばしばです。相手のデッキの特性に応じて攻守のバランスを考えて対応しましょう。

破壊ネメシス 進行

カード能力変更の影響

ネメシスのカードは先日の能力変更の対象とはなりませんでした。しかし、《純白の聖女・ジャンヌ》のコストダウンに端を発するビショップの増加に対して、その強力な盤面を《破壊の団結者》や《誠心なる尽小花》で一掃できることから大きな注目を集めています。特に《誠心なる尽小花》に関しては、ビショップのアミュレットへも強力なリアクションを行うことができます。コンスタントに盤面を形成し、早期から《天司長の後継・サンダルフォン》によるバーストダメージを連打してくる進化エルフが減少したことも追い風になっていると言えるでしょう。

特徴

このデッキの長所には、

  • 随一の盤面対応力
  • 長期的な回復力
  • 終盤のドレインケア

といった点があげられます。ドレイン持ちのフォロワーが多い今環境にあって、《ケイオス・レギオン》や自フォロワーに打つ《誠心なる尽小花》で盤面を空にしやすいことは大きなメリットの一つです。とはいえリーシェナネメシスには次のような課題も存在し、ドレインケアによってこの課題をカバーしなくてはならないとの見方もできます。

  • 《全一の王・ベルゼバブ》経由無しにバーストダメージは出すことができない
  • 瞬間的な大量回復は苦手

《全一の王・ベルゼバブ》が起動していなければ、1ターンに出せるダメージは10点前後に留まることが多く、回復手段のある相手には延々とリーサルを遠ざけられてしまう恐れがあります。だからこそドレインケアの重要性も一段と高く、狙ったリーサルターンを逃さないために、相手の盤面だけではなく自身の盤面も上手くコントロールして戦うことが求められます。
また、豊富な回復力はあくまでも《新約・白の章》に支えられているものであり、1ターンに回復できる体力には限りがあります。今環境にはこちらの回復量を上回るダメージを連続して出してくるデッキも存在するため、そうした相手には攻める姿勢を見せることも重要です。手札上実際には見えていなくても、「○○があればリーサルを取られてしまう」という状況まで相手を追い込むことで、相手に防御行動をとらせて攻め手を止められる可能性があります。そうして1ターンでもやり過ごすことができれば、時間を使っての回復はリーシェナネメシスのお手の物。もらった1ターンで《新約・白の章》の回復を享受しましょう。


カルギデンスラウィッチ

カルギデンスラウィッチ

カルギデンスラウィッチは全体として「場に出た《天晶の魔手》の数」を軸としたシナジーに特化しており、終盤には0コストの《旧き天晶・カルギデンスラ》を連続で叩きつけて、相手の除去や回復を上回る波状攻撃で押し切るようなデッキです。ウィッチフォロワーの種類を絞ることで《正常の侵食》によるサーチ先を限定しており、早期に《旧き天晶・カルギデンスラ》を手札に迎えやすい構造となっています。

採用カードと進行

必須のものを除き、カルギデンスラウィッチの採用カード候補の大半は主に大きく次の3グループに分けて考えることができます。

カルギデンスラウィッチ 採用

①のウィッチフォロワーは採用を増やすほどに《天晶の魔手》の安定供給を見込める反面、《正常の侵食》および《蒼い空を征く騎空士・グラン&ジータ》のサーチが不安定になる両天秤です。直近では《旧き天晶・カルギデンスラ》、《魔恋の慕情・シイム》以外に2~3枚ほどウィッチフォロワーを投入する構築が主流でしょうか。
②のOTKは《壮美なる明越花》によって自分の場のフォロワーを《運命の黄昏・オーディン》に変身させて20点の捻出を狙うため、言わずもがなこれら2種類のカードをセットで起用するかどうかの判断となります。ただし自分のデッキに《運命の黄昏・オーディン》以外のフォロワーが残っているとこのコンボは成立が難しいため、②を採用する場合、基本的には①で追加のウィッチフォロワーを採用する余地はなく、①か②かの取捨選択という色合いが強く見られます。なお、《運命の黄昏・オーディン》についてはOTKのみならず、追加の打点として単独採用されるケースも存在します。
サーチ先に強く影響する①②と異なり、③は盤面処理やドローを目的とした汎用カード群です。最近では、進化エルフ減少により役割の薄くなった《アンリーシュ》や《理光の証明》を削ってこの枠を増やす場合もあるようです。①②の枠を固めたのち、残った枠で採用してデッキ全体のバランスを整えるのが一般的でしょうか。

ゲーム進行の大枠は

① 除去に注力しながらキーカードを探す前半戦
② 《旧き天晶・カルギデンスラ》を中心に攻撃の手を止めない後半戦

といった形で非常に明快です。とはいえ、前半戦であれば《正常の侵食》を打つために相手の盤面を放置する判断や進化権の温存、後半戦であれば奥義によってダメージソースに変換可能な《アルケミック・フレア》の温存や《天晶の深淵》をどのタイミングからプレイし始めるかなど、個人差が出そうな分岐も多く、奥の深いデッキとなっています。

カルギデンスラウィッチ 進行

カード能力変更の影響

ウィッチのカードは能力変更を受けておらず、直接的な影響は出ていません。
一方で《純白の聖女・ジャンヌ》のコストダウンにより、一部ビショップデッキの盤面が処理しきれないことが増えつつあります。守護ビショップの《天の守護神・アイテール》に対しても同様で、仮に処理ができる場合でも、疾走能力を有する《天晶の魔手》を相手リーダーに叩き込むことは至難の業となりました。処理しきれない場合でも即座に負けてしまうことは少ないので、追加の処理手段やダメージソースの確保など、ビショップ対策は意識しておきたいところです。

特徴

このデッキの強みとしては、

  • コストの踏み倒しによる終盤の制圧力
  • 豊富な回復と疾走フォロワーによってダメージレースをコントロールしやすい
  • 他デッキに比べればOTKが意識されづらく、状況次第では不意打ちが可能

といったものがあげられます。ほぼ必須で《魔恋の慕情・シイム》に超進化を切る都合上4点のドレインを前提にゲームを組み立てられるため、前半戦の多少のダメージは許容可能で、《アンリーシュ》のようなデメリットを併せ持つカードの起用を裏打ちしています。一方でこのことはデッキの課題にも通じており、

  • 超進化解禁ターンの動きが固定されやすい
  • 《天晶の魔手》の供給が不足すると、後半戦のパフォーマンスが低下する
  • OTKがない場合、回復が得意な相手を押し切るにはかなりのターン数が必要

といった課題のうち1点目は、やはり《魔恋の慕情・シイム》に起因するものです。超進化解禁ターンは相手からも動きを読まれやすく、潜伏や威圧を持つフォロワーのみを立てられてドレインができないような展開もしばしば起こりえます。その際、もちろん他の手段による除去に専念し、《魔恋の慕情・シイム》超進化を1ターン後ろにずらすことも可能ですが、その場合玉突き的に《旧き天晶・カルギデンスラ》に進化を切り始められるターンも後ろになってしまいますので、自身の体力回復と早めのリーサルのどちらを優先すべきか、状況を踏まえた的確な判断のもとプレイを決めていく必要があります。


クキシロビショップ

クキシロビショップ

クキシロビショップは《霧巻花・クキシロ》のクレストによって守護フォロワーや疾走フォロワーを量産し、盤面制圧と相手体力へのプッシュを並行して行うデッキです。基本的に新カードの起用はありませんが、《純白の聖女・ジャンヌ》のコストダウンによってより安定した盤面形成が可能となり、現在進行形で研究が進んでいます。

採用カードと進行

採用カードについて、現時点では比較的固定枠が多いですが、枚数の少ない選択枠に投入するカード自体はバリエーションが豊富です。《霧巻花・クキシロ》起動後の抽選回数を増やしたければ《霧巻花の激憤》や《天書授与》を、《清純なる白狐》が出ても安定してゲームを進めたい場合はあえて偶数コストの《嗚咽の聖騎士・ウィルバート》をというように、主に《霧巻花・クキシロ》起動後のゲーム展開をサポートできるカードが合計1、2枚程度の範囲で採用されることが多いでしょうか。

クキシロビショップ 採用

ゲームの流れは大きくは、

① 処理・回復で自身の体力を守る前半戦
②《霧巻花・クキシロ》起動以降積極的に盤面形成を行う後半戦

という2つのフェーズに分けることができます。一見非常に分かりやすいですが、前半戦から後半戦へのシフトにあたってあらかじめドローソースとなるアミュレットを仕込んでおいたり、後半戦ではドローの出目に応じて盤面の作り方や除去の仕方を臨機応変に工夫するなど、気を遣うポイントは少なくありません。また、前半戦においても相手がそれほど回復に長けたデッキを使用していなければ、《達筆の怪異》などを軸に相手の体力を削っておくことに大きな意味があります。このように最低限の進行のテンプレートはありつつも、マッチアップやドローに応じて戦い方を変化させていくことがクキシロビショップの醍醐味でもあります。

クキシロビショップ 進行

カード能力変更の影響

クキシロビショップにとっては、なんといっても《純白の聖女・ジャンヌ》のコストダウンが大きいでしょう。7コストになったことで、エクストラPP使用による6ターン目の《霧巻花・クキシロ》起動ののち、7ターン目にそのまま《純白の聖女・ジャンヌ》に繋げられる後攻での安定感が大きく増しました。加えて、《純白の聖女・ジャンヌ》は1コストフォロワーや3コストフォロワーとのくっつきも良くなり、ドローの出目がいまひとつの場合でも使いやすくなっています。特に3コストフォロワーは従来エクストラPPなしには同時使用ができなかったカード群であり、《英雄幻視・トルー》と組み合わせて最後の一押し、あるいは相手の特大盤面に《干絶の顕現・ギルネリーゼ》と組み合わせてカウンターなど、新しい活用法も生まれてきました。

特徴

このデッキの強みには、

  • 展開・ダメージプッシュ・回復の全てを高水準で行える
  • 潤沢なドローソース

などがあります。個々の特徴で秀でているデッキは他にも豊富にありますが、攻守を両立しやすいという意味で、クキシロビショップは独自の立ち位置を築いています。特に回復に関してはそもそも回復効果を持つカード自体が多数採用されており、ドローソースと相まって、相手目線では回復割り切りの特攻などを非常に仕掛けづらいのも大きなポイントです。
対して課題は、大きく1点、以下に集約されるでしょう。

  • ランダム要素による出力の不安定さ

《霧巻花・クキシロ》クレスト付与後のドロー、および場に出るフォロワーの抽選に一喜一憂し、ランダムで山札に戻されるカードにまた一喜一憂する。このデッキを使用したことがあるプレイヤーならば、誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。《清純なる白狐》は《ホーリーファルコン》に比べて盤面こそやや強固になりますが、相手の体力を詰められなかったり、盤面にあたってすぐに退場しづらい点などで扱いの難しいフォロワーです。時にはこの《清純なる白狐》が連続して出てしまうこともあるため、常に受けを作っておく必要があります。例えばアミュレットと《清純なる白狐》だけで場が埋まってしまわないよう、ドロー前に盤面の空き枠を調整しておくのもいいでしょう。すぐに相手の体力を詰められなくても返しでリーサルをもらわないよう、自身の体力に余裕を持たせておくのも一つの手です。
ランダム要素が強い以上、他のデッキほどこれと決めたプランに向けて先鋭化した動きを取ることは難しいですが、その分手札・体力・盤面のそれぞれで、不運に耐えうるだけの「遊び」を持たせながら戦えるパフォーマンスを持っているデッキです。《霧巻花・クキシロ》の出目に振り回されるのではなく、丁でも半でも勝利への狙い目としていけるよう、強かな準備を心掛けましょう。


エンハンスロイヤル

エンハンスロイヤル

エンハンスロイヤルはエンハンス効果を持つカードをプレイして信仰値を貯め、《旧き天剣・イドメタ》の効果によって盤面を強化していくデッキです。一般的には《ソードプリンセス・ロゼ》で《旧き天剣・イドメタ》を確定サーチできる基盤となっており、比較的安定して効果起動を狙うことができます。ゲーム後半の盤面制圧力もさることながら、回復を重視して耐久戦に持ち込んだり、OTKを狙ったりと様々なプラン選択ができることも大きな魅力です。

採用カードと進行

エンハンスロイヤルもデッキのアレンジ幅が広く、上記のリスト以外では《リッターシュナイト》や《栄耀なる麗金花》など、多彩な採用候補カードが存在します。直近の海外大会では、ビショップによる《嗚咽の聖騎士・ウィルバート》増加を意識してか消滅能力を持つ《麗金花・ウンケイ》を採用したリストも結果を残しているようです。ドロー・除去・回復など補強したい要素に応じて採否を検討するのがいいでしょう。

エンハンスロイヤル 採用

ゲームの進行については、エンハンスの回数を稼いで《旧き天剣・イドメタ》に進化を切る6~7ターン目まではある程度再現性の高い展開となりやすいです。それ以降は《旧き天剣・イドメタ》の効果の重ね掛けを狙うのか、《レヴィオンの迅雷・アルベール》超進化による14~16点圏内を目指して盤面の駆け引きに挑むのか、はたまた《白銀の騎士団長・エミリア》超進化で盤面を固めて次のターンのバフの布石とするのか、といったように様々なプランが存在します。マッチアップごとにメインで目指したい勝ち筋は存在すれど、自分の手札や相手の盤面など、状況に応じて有力なプランも変化するため、終盤の勝ち筋の見極めが鍵となるデッキです。

エンハンスロイヤル 進行

カード能力変更の影響

直接的な影響はコストアップされた《返還の剣閃》、およびセットで投入されることの多かった《簒奪のアジト》の採用が現実的ではなくなったことくらいでしょう。
しかし、間接的には進化エルフの減少に伴い仮想敵とのマッチアップが難しくなっており、代わりに攻勢の強いクキシロビショップが増加したことで、環境での立ち位置は3月時点より苦しくなっていると言えます。特に2デッキBO1を意識するならメインターゲットとするデッキは定めておきたく、採用カードのアレンジで特定のマッチアップに寄せるなどの工夫も面白いかもしれません。

特徴

デッキの主な強みは概ね前述の通り、

  • OTKを含め勝ち筋が多彩
  • キーカードへのアクセスが比較的安定している

といったものになります。これに対して課題といえる点は

  • 序盤の展開力に乏しい
  • 回復のコストパフォーマンスはそれほど高くない
  • 進化権を失った後の柔軟性低下が著しい

などがあげられるでしょうか。2点目に関しては、《凄烈の剣王・ロードノエル四世》や《真王の刃・黄金の騎士》による体力回復はまとまった量を見込むことができるものの、いずれも7~9コストを使ってしまうため、同等のコストでより高いダメージを連続して出してくる相手に対しては力不足になりやすいという趣旨です。もちろん、相手のダメージソースに限りがありそうな場合はこれらの回復が勝敗を分ける場合も少なくありませんので、回復行動が「緩やかな負け筋」なのか「勝つための一手」なのか、冷静な判断が求められます。
また、3点目の課題について補足しますと、このデッキの強みでもある豊富な勝ち筋は、その多くが複数の進化権に支えられています。OTKプランであれば《旧き天剣・イドメタ》と《レヴィオンの迅雷・アルベール》だけで3つの進化権を消費しますし、バリアで盤面を固めるプランならば《白銀の騎士団長・エミリア》に、相手の猛攻を回復で凌ぎきるならば《凄烈の剣王・ロードノエル四世》に超進化権を割きたいところです。そのため、こうしたフォロワーを進化する前に進化権を使い果たしてしまえば、プランの柔軟性というデッキの強み自体が損なわれてしまいます。不要な進化を切らずに済むよう、相手の未来の盤面を予測しながら効率的な盤面処理を心掛ける必要があるでしょう。
総じて、豊富なプラン選択ができるからこそ、その自由度を失わないように、そしてプランを決めあぐねて器用貧乏に陥ってしまわないよう立ち回る必要のあるデッキです。


ミルティオ&ルーゼンナイトメア

ミルティオ&ルーゼンナイトメア

ミルティオ&ルーゼンナイトメアは《ゴースト》とスペルによる豊富なバーンダメージで相手の体力を詰め切ることを狙う攻撃的なデッキです。デッキ名に「ミルティオ&ルーゼン」を冠していますが、《充つ《恋人と節制》・ミルティオ&ルーゼン》は必ずしもプレイされるわけではなく、序盤の動き次第では、小型フォロワーによる押し込みと《ゴースト》、スペルだけで決着を目指す展開も少なくありません。アグロからOTKまで幅広いゲームプランに対応していることが売りのデッキです。

採用カードと進行

前述のデッキ群の例に漏れず、ミルティオ&ルーゼンナイトメアも構築の自由度の高いデッキとなっています。上記のリスト以外にも《辣腕の死神・ミーノ》や《混融の城》、《怪奇の探索者・ユナ》など様々なカードが採用候補となりえます。《充つ《恋人と節制》・ミルティオ&ルーゼン》プレイの前後どちらに重点を置くかによっても採用カードの比重が変わってくるため、自身の好みに応じてカスタマイズを施すのが望ましいでしょう。

ミルティオ&ルーゼンナイトメア 採用

ゲームの進行ですが、大きくは

① 《ゴースト》を回収しつつ小型フォロワーで攻勢を仕掛ける前半戦
② 《充つ《恋人と節制》・ミルティオ&ルーゼン》超進化から火力を増す後半戦

に分かれます。これだけを見れば非常にシンプルですが、前半戦では《ゴースト》の回収と盤面強度の両立が難しい局面がままありますし、後半戦ではOTKを目指すのか、それとも継続的に攻撃を仕掛けて分割リーサルを狙うのかといったプラン設計も大事となります。そもそも、《充つ《恋人と節制》・ミルティオ&ルーゼン》の最速超進化は必須ではないため、相手の強力な盤面を返すためにあえてプレイタイミングをずらすなどの選択肢もあり、随所にプレイの分岐がちりばめられているデッキです。

ミルティオ&ルーゼンナイトメア 進行

カード能力変更の影響

こちらも直接的に能力変更されたカードはありませんが、守護ビショップやリーシェナネメシスの台頭に伴い、環境での立ち位置は揺らいでいる現在です。対カルギデンスラウィッチも前述の2デッキに比べれば幾分戦いやすいとはいえ、決して気の抜けないマッチアップであり、相性がいいとまでは言えません。対エンハンスロイヤルなど、デッキの強みを活かしやすいマッチアップも引き続き存在するため、大会シーンで活躍させるには、いかに有利マッチに誘導しやすいクラス構成にするかという2デッキBO1の戦略が試されることになりそうです。

特徴

このデッキの強みとしては、

  • 速攻からOTKまで、相手のデッキが苦手とするゲームスピードを選択しやすい
  • 《ゴースト》や《死神の一振り》で盤面を空けることでドレインをケアできる
  • 《充つ《恋人と節制》・ミルティオ&ルーゼン》の効果上、進化権は贅沢に使用可能

などの点が存在します。特に今シーズンはドレイン持ちのフォロワーが多いこともあり、あえて空盤面を作って相手の回復を許さない進行はミルティオ&ルーゼンナイトメアを使うにあたっては必須のプレイングといえるでしょう。
反面、このデッキの課題は

  • 《充つ《恋人と節制》・ミルティオ&ルーゼン》を引けていない際は《ゴースト》の火力が大幅に低下する
  • 低コスト中心のため、相手の盤面への対処次第では手札消費が激しすぎる
  • 相手が早期にダメージレースを仕掛けてくるマッチアップでは《残虐の炸裂》の使用可否が不安定

といったものがあげられます。ドローソース自体は少なからず採用されており、ドレインを持つ《バット》も存在するため、ロングゲームを戦い抜けることもしばしばあります。とはいえ、相手の強力な盤面を《充つ《恋人と節制》・ミルティオ&ルーゼン》や《死神の一振り》なしに捌こうとすると相当数のカードを吐かされてリソース不足に陥ってしまうため、ロングゲームが見込まれる場合には、これらのカードの使いどころは慎重に判断しなくてはなりません。《ゴースト》をはじめトークンカードが潤沢なデッキのため手札管理自体も難しく、《カースパーティー》であえて《腐臭のゾンビ》を溢れさせるのか、それともロングゲームでの活用を見込んで回収しておくのかなど、ゲームスピードの見立て次第で最適解が大きく変わるデッキでもありますので、大局の見極めが重要となりそうです。


以上、今環境で注目したい5つのデッキについてご紹介してきました。実際は今環境にはさらに多くのデッキが存在し、本日触れられなかった進化ナイトメアやマーウィンビショップなども注目を集めています。

その他注目デッキ

特にナイトメア・ビショップに関しては、クラス内に戦い方の大きく異なる複数のデッキタイプを抱えているため、2デッキBO1において読みあいを仕掛けやすいのも大きいでしょう。逆にエルフ・ロイヤルはカード能力変更以降デッキタイプが読まれやすくなってしまっており、苦手マッチに挑まなければならないケースも増えそうです。裏を返せば、苦手マッチに寄せたデッキ構築が輝くチャンスでもあります。RJCSを最後まで勝ち切るためには2デッキBO1だけではなく、BO3まで意識を向ける必要がありますが、デッキの組み合わせという戦略も、いつも以上に奥の深いものとなっていそうです。

今回ご紹介したデッキのように、多くのデッキがカスタマイズ性の高いものとなっていることもあり、自分のデッキを使いこなすだけではなく、相手のデッキ読みや幅広いカードへのケアなど、総合力を試される難しい大会となることが予想されます。是非悔いのないデッキ選択とプレイで戦いの場に挑んでください。

それでは、競技シーンの熱量も留まるところを知らない空気の中、幕張メッセでさらに新しいドラマが生まれるのを心待ちにしています。

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