解説の”海老原悠さん”執筆レポート【プレーオフ進出者 デッキ紹介】 RAGE Shadowverse 2021 Autumn
初めまして。Shadowverseの公式大会やプロリーグで解説を担当しています、株式会社ODYSSEY所属、海老原 悠です。
RAGE Shadowverse 2021 Autumnのオンライン予選大会で、見事2次予選を突破しプレーオフ進出を決めた選手達のデッキを紹介していきます。
デッキ紹介
アクセラレートエルフ
※iDeal|53選手、使用デッキリスト
◇キーカード
『万緑の回帰・ラティカ』+『妖精の開花』
デッキのメインコンボであるラティカ開花セットは条件を達成している状態で揃ってしまえば、2枚で14点という高打点を叩き出すことができる。
上記の組み合わせが打点としては一番高いが『妖精の開花』は他のエルフフォロワーにも使えるスペルなので、『ヴァーミンハンター』等に使うことで盤面を除去しながら疾走できるのも強みだ。
攻めのバリエーションが豊富で、環境の中でも攻撃力の高いデッキになっている。
◇勝ち方
①『万緑の回帰・ラティカ』+『妖精の開花』による14点ダメージ
②『フォレストレンジャー・ウェルダー』のエンハンス
①のリーサルは14点がベースの打点になっている。
『万緑の回帰・ラティカ』は4プレイを達成すると3PP回復するため実質1コストのカード扱いになり、そこに2PP使う『妖精の開花』をアクセラレート6回以上達成させてプレイ。
条件はあるものの僅か3PPで14点という高打点を出せる。
余ったPPでアクセラレートの回数を増やしつつ『フォレストレンジャー・ウェルダー』の打点補助やアクセラレート『フォレストダーク・レオネル』で守護を除去してダメージを通すことも可能である。
『妖精の開花』を2枚使用することで18点まで打点を伸ばすことができるので、『閃光のエルフ・アルバータ』がリーダー付与されていれば20点OTKも狙える。
②の勝ち方は序盤からアクセラレート『ギガントパスチャー』などを絡めて『フォレストレンジャー・ウェルダー』を直接召喚したり『閃光のエルフ・アルバータ』の疾走で攻め続け、最後のひと押しにエンハンス『フォレストレンジャー・ウェルダー』で勝つパターンである。
手札の消費が激しい攻め方であるため、序盤のガードが甘かったり、回復や守護が少ないという対面であれば通しやすいプランである。
このパターンの良いところは、ラティカ開花のように揃うのを待たずとも
直接召喚した『フォレストレンジャー・ウェルダー』を『森林の狼』や『ウィンドフェアリー』でバウンスすることで打点を完結できる点である。
◇デッキの回し方
序盤は、結晶『ゼノ・サジタリウス』+アクセラレート『森林の狼』や『ウィンドフェアリー』でバウンス、アクセラレート『ギガンティックブロッサム』で加えた『フェアリー』を『ワンダーツリー』に融合してドローしながらアクセラレートの回数を稼いでいく。
中盤は、コンボパーツであるラティカ開花セットが条件達成して揃っていればリーサルを狙う。
コンボパーツの欠損やアクセラレートが進まない状況であれば『追憶の大天使』に進化を切って手札をリフレッシュしていく。
相手の盤面が強い場合は『ヴァーミンハンター』に進化を切って、アクセラレート『ギガントパスチャー』や『フォレストダーク・レオネル』を絡めて盤面処理しながら形勢逆転を狙う。
終盤は、『万緑の回帰・ラティカ』の8プレイによる自動進化も視野に入れつつ『妖精の開花』を使ってリーサルを目指す。
こうすることで他のフォロワーに進化を使えるので、打点の補助や守護を退かすことでリーサルの幅が広がるのがポイントになっている。
撤退ロイヤル
※MURA選手、使用デッキリスト
◇キーカード
『光耀の標・ミストリナ&ベイリオン』
疾走・守護・除去と攻めも守りも1枚で完結できていて、『ナテラの大樹』を捨てることで3PP回復しつつスタッツも6/7とオーバーサイズになる。
デッキの構成もこのカードを主軸としており、デッキ内のロイヤルフォロワーを絞っているので
『わがままな呼び出し』、『陽だまりの邂逅』、『アームドバトラー』
といったサーチカードで高確率で手札に加えられるのでゲームの再現性が高くなっている。
さらに『劇的な撤退』を『光耀の標・ミストリナ&ベイリオン』に打つことでデッキに0コストを埋めつつ、サーチカードで引っ張り出して再びプレイしていくコンボも搭載されており、バーストダメージをさらに伸ばすことができるのも魅力だ。
◇勝ち方
①『光耀の標・ミストリナ&ベイリオン』を使ったビートダウン
このデッキの勝ち方はこの一本のみで、『ナテラの大樹』を捨てることを前提として6点(進化込み8点)を複数回刻んで、他のカードで打点補助をして20点削って勝つ。
そのためには主に3パターンの事前準備が必要になってくる。
A.『ナテラの大樹』を加える
B.『光耀の標・ミストリナ&ベイリオン』を加える
C.打点補助の確保
A.Bに関しては6PPを迎えるまでにしておきたいことで、
Aは『ナテラの未来』、『威風の団結』、『陽だまりの邂逅』で『ナテラの大樹』を供給。
Bは、『アームドバトラー』や『わがままな呼び出し』等でサーチして複数抱えられるとベスト。
Cは、20点を削るために必要な打点をどう出すかで、『光耀の標・ミストリナ&ベイリオン』以外に唯一採用されている指揮官『月光の執行者・リオード』を進化して設置するか、『蒼心の少女・イオ』や『戦果のオークション』等のバーンダメージ、『劇的な撤退』によるコンボを狙う。
◇デッキの回し方
序盤は、『ナテラの未来』等で『ナテラの大樹』の供給や『わがままな呼び出し』、『アームドバトラー』等で『光耀の標・ミストリナ&ベイリオン』を集める。『アームドバトラー』は『老練なる教鞭』からサーチしたのをプレイできると除去の範囲も広がりベストムーブ。
中盤は、先攻であれば『月光の執行者・リオード』進化置きして後攻であれば『ラミエル』に進化を切ってPPブーストしていこう。
『ナテラの大樹』や『光耀の標・ミストリナ&ベイリオン』は6PPを迎えるまでに加えておく。
終盤は、『光耀の標・ミストリナ&ベイリオン』でビート開始。
高スタッツを押し付けるも良し、自分のリーダーの体力に余裕があるなら『劇的な撤退』をプレイして次のリーサルに備えるも良し。
攻め手が少ないデッキなので状況を見極めて慎重に攻めていこう。
マナリアウィッチ
※Beita/BFF選手、使用デッキリスト
◇キーカード
『レグニスロード・グレア』.『マナリアクイーン・アン』
前期【暗黒のウェルサ】環境に引き続き活躍中のアーキタイプ。
主軸のカードも引き続きフィニッシャー兼デッキの枚数を減らすことの出来る『アン』、『グレア』の2種類になっている。
前期と変わった点でいうと、デッキの減らし方と中盤の戦術である。
『魔力の複製』や『グランドブレイク』は変わらず採用されているが、
『でたらめな接合』や『無人の魔像』といったデッキを減らしやすいカードを不採用として、今期のマナリアウィッチでは、『マギスの魔導師』、『石英の魔女』といったスペルブースト軸のドロー効果付きフォロワーを使って、低コストでドローしながらデッキの枚数を減らせるようになっている。
デッキが20枚以下になったタイミングで、『レグニスロード・グレア』や『マナリアクイーン・アン』を使って高スタッツを押し付け、横に『マギスの魔導師』や『石英の魔女』を出して盤面から打点を捻出することで『イクシードブラスト』と『フェイタルバーン』の枚数が合わせて2枚で打点が足りるリーサルラインに押し込めることや盤面が残ればそのままデッキが20枚以下でも勝つことができる。
◇勝ち方
①『イクシードブラスト』と『フェイタルバーン』を合わせて2枚以上使う
デッキを5枚以下にすれば『イクシードブラスト』は8点、
『フェイタルバーン』は9点になるのでリーサルラインは16点~18点。
20点を削るには3枚目が絡むか、8PPであればスペルブースト7以上の『決意の預言者・ルーニィ』3点、スペルブースト10以上の『炎獄の葬送者・エルモート』4点を組み合わせてリーサルを狙う。20点を一気に削れなくても、中盤の盤面形成から打点を捻出してリーサルラインを下げることもできる。
ターンを分割してリーサルを狙うとき、『イクシードブラスト』は盤面にフォロワーさえいれば確定で8点出すことができるが、『フェイタルバーン』に関しては相手の盤面次第という不確定要素が絡みダメージが通らなくなる可能性があるため、相手の盤面が少ないタイミングで使うことを意識しよう。
◇デッキの回し方
序盤は、『マギスの魔導師』や『石英の魔女』のスペルブーストを意識しながら『マジカルリス』、『マジックミサイル』、『フューチャービジョン』等を使ってドローしてデッキの枚数を減らしていく。
中盤は、進化を使うならできるだけ『レグニスロード・グレア』と『マナリアクイーン・アン』に使ってデッキの枚数を減らしていく。
スペルブーストでコストが下げられていれば『マギスの魔導師』と『石英の魔女』を絡めて盤面形成を狙う。
終盤は、デッキを5枚以下にして『イクシードブラスト』と『フェイタルバーン』を使ったリーサルを目指す。
20点を削る手段は、盤面から打点を出す、『決意の預言者・ルーニィ』と『炎獄の葬送者・エルモート』のバーンダメージ、3枚目の『イクシードブラスト』or『フェイタルバーン』を使っていこう。
ラストワードネクロマンサー
※掴む選手、使用デッキリスト
◇キーカード
『忌まわしき再誕』
今期環境の中心ともいえるラストワードネクロマンサー。
ラストワードを持つフォロワーの数がゲームの鍵となる。
『忌まわしき再誕』はラストワードを持つカードが5枚以上破壊されていれば2ドローが付いてリソースの回復、さらに突進付きでフォロワーが復活することで盤面処理ができるパワーカードで、このデッキには無くてはならないカード。
デッキの戦術が幅広く、手札からの打点『鎖杖のネクロマンサー』と『一刀の幽鬼・カゲロウ』のラストワード効果から加わる『魂の一刀』の低コスト高打点、『常闇の花嫁・セレス』進化時効果から加わる『インモラルディザイア』のOTKも狙えるバーンダメージ、『人外魔境・クリストフ』の守護盤面制圧、『セレスト・マグナ』本体効果によるスペルとアミュレット封じ。
各対面に対応できる戦術の幅広さが、環境の中心と呼ばれる由縁になっている。
◇勝ち方
①『鎖杖のネクロマンサー』、『ネクロインパルス』、『魂の一刀』による疾走とバーンダメージフィニッシュ
②『人外魔境・クリストフ』の守護盤面や『セレスト・マグナ』のロック効果による完封
対面や採用カードで細かい部分に差異はあるが、大きく分けると主にこの二つになる。
①は、疾走とバーンダメージを使って勝ちに行くプラン。
各カード条件と場面を選ぶが、『鎖杖のネクロマンサー』3PP5点疾走、『ネクロインパルス』4PP8点疾走、『魂の一刀』2PP4点バーンダメージと破格のコストパフォーマンスを発揮する。
他にも『機動二輪車』が盤面にあったり、『インモラルディザイア』のバーンダメージを『鎖杖のネクロマンサー』に付与すると回復の多い対面でもリーサルへと繋げることができる。
色々な角度から打点を出すアプローチがあることを覚えておこう。
②は、攻めてくるデッキに対しての受けを作り負けないようにするプラン。
『人外魔境・クリストフ』の守護盤面は一度作り上げれば強固なものになり対面は疾走打点を通すのが非常に厳しくなる、『セレスト・マグナ』は相手のスペルとアミュレットを封じてしまえば対面によってはリーサル手段がなくなり、返しのターンにこちらがリーサルを取るゲーム展開になりやすい。
攻めと守りどちらも強力なデッキなので、対面に応じて適切なプランを選んでいこう。
◇デッキの回し方
序盤は、ラストワードの破壊カウントを稼ぎやすい動きを目指す。
『ボーンフリーク』、結晶『オミナスタイラント』or結晶『セレスト・マグナ』、『死門を繋ぐ者』をプレイしていきラストワードの破壊カウントを進める。
中盤は、『常闇の花嫁・セレス』に進化を使って『インモラルディザイア』を加えつつ必殺とラストワード効果で盤面トレードを優位にしていったり、『死門を繋ぐ者』に進化を使ってラストワード持ちのフォロワーを横に広げることでラストワードの破壊カウントを進める。
盤面に出ているラストワードを持っていないフォロワーには『記憶の軌跡』を使ってラストワードを付与して、ラストワードの破壊カウント10を目指す。
終盤は、『鎖杖のネクロマンサー』や『魂の一刀』によるリーサルや『人外魔境・クリストフ』の守護盤面制圧と『セレスト・マグナ』で相手の動きをロックして完封勝利を掴み取ろう。
アミュレットビショップ
※もにゃーる選手、使用デッキリスト
◇キーカード
『栄華の加護神・ヤテラントゥ』+『パニッシュメントスナイパー』
【リナセント・クロニクル】リリース後の環境初期では大流行していたアーキタイプ。
しかし能力調整が入り、デッキのフィニッシャーである『栄華の加護神・ヤテラントゥ』と『パニッシュメントスナイパー』の効果やコストが変更された。
その影響で能力調整後は息を潜めていたが、メタ環境が動いて持ち味の消滅が強い環境になったことで数を増やした。
能力調整が入った後もフィニッシャーとして君臨し続ける『栄華の加護神・ヤテラントゥ』は最大ダメージが6点になったことで、リーサルを狙うにはリボルバーイーグルから生み出される『壮麗なる隼』が必要な展開が増えたが、一方でアミュレットを破壊する数は7枚でよくなったので割る枚数が減った分動きの自由度は高くなったといえる。
『パニッシュメントスナイパー』はコストこそ上がってしまったものの、バーンダメージは変わっていないので打点としては申し分ないパワーがある。
このデッキの特徴の一つでもあるリソース面は能力調整の影響受けておらず、『アイアロンの残骸』から『モスコの実』をサーチ、『モスコの実』から『実りの参謀・ムニャール』をサーチするリソースリレーは健在で序盤の動きを安定させている。
この安定しているリソース面のおかげで、回復の『ルナールプリースト』や除去の『浄化の輝き』をプレイしても手札を多く保ちながら戦うことができる。
◇勝ち方
①『壮麗なる隼』+『栄華の加護神・ヤテラントゥ』
②『実りの参謀・ムニャール』と『パニッシュメントスナイパー』のバーンダメージ
①は、序盤に結晶『リボルバーイーグル』から『機動二輪車』を設置して、『壮麗なる隼』の疾走ダメージを入れつつ破壊されていれば『栄華の加護神・ヤテラントゥ』からの復活で更にダメージが見込める。
効果で最大6点と『壮麗なる隼』が復活すれば進化込みで5点で合わせて11点。回復の少ない対面であればほぼほぼ削り切れるだろう。
②は、8ターン目以降を目安に『パニッシュメントスナイパー』2枚と『実りの参謀・ムニャール』1枚~2枚のバーンダメージで勝つプラン。
『栄華の加護神・ヤテラントゥ』で6点ダメージが入ってれば、アミュレットの破壊されている数は7枚を超えているはずなので、『パニッシュメントスナイパー』は4点ダメージ出ることになる。
そうするとターンを跨ぐことにはなるが
『栄華の加護神・ヤテラントゥ』=6点
『パニッシュメントスナイパー』=4点✕2
『実りの参謀・ムニャール』=1点~3点
合計で15点~17点出ることになり、ここに『実りの参謀・ムニャール』の2枚目、『栄華の加護神・ヤテラントゥ』から『壮麗なる隼』が復活、『光輝の顕現・ラー』の効果ダメージ等が絡むことで20点を削り切る。
その他にも『不器用な信頼』で結晶『リボルバーイーグル』のカウントを進めてタイムラグを無くして打点を叩きこむ動き、合計4PPで進化込み7点になるのを覚えておこう。
◇デッキの回し方
序盤は、『アイアロンの残骸』、『モスコの実』、結晶『明光の翼人』をプレイしてリソースを確保しつつ、結晶『リボルバーイーグル』で打点の確保。アミュレットをプレイしていって中盤以降に向けて『実りの参謀・ムニャール』の効果を増やしていく。
中盤は、『栄華の加護神・ヤテラントゥ』と『パニッシュメントスナイパー』のリーサル準備のために、『ナテラの未来』と『モスコの実』から加えた『ナテラの大樹』を回してアミュレットの破壊数を稼ぐ。
相手の盤面処理には『平穏の制定者・マーロン』や『浄化の輝き』を使って対応しよう。
終盤は、フィニッシャーである『栄華の加護神・ヤテラントゥ』と『パニッシュメントスナイパー』を使ってリーサルを狙う。
機械ネメシス
※彼方選手、使用デッキリスト
◇キーカード
『アブソリュート・トレランス』
フォロワーが与える戦闘ダメージと効果ダメージでコストが下がっていく大型疾走フォロワー。
30コストと登場するには時間が掛かりそうなものだが、『粛清の器・メイシア』や『大型機械兵』等効果ダメージを駆使することで大幅にコストダウンが可能。
現環境では「トレランスケア」という盤面にダメージの当たり先になるフォロワーを置かないことでコストを下げづらくするという定石までも生み出されている。
9/9と高スタッツで1枚でも打点としては十分だが、2枚絡むと進化込みで20点OTK。
このフォロワーが引けているときはリーサルへのプランニングがとても重要になる。
ただデッキの勝ち筋は『アブソリュート・トレランス』のみではなく、相手をコントロールして『極致の創造主・ベルフォメット』をプレイすることで圧倒的な盤面制圧による勝ち筋も兼ね備えている。
『極致の創造主・ベルフォメット』は本体をプレイするまでに時間が掛かるものの、序中盤は機械カードを融合することで『遮断の触手』や『蹂躙の触手』を場に出し盤面に干渉して時間を稼ぐことができる。
他にもエンハンス『戦慄の侵略』や『運命の輪・スロース』で相手の妨害をして9PPに到達するまで繋ぐことも可能になっている。
◇勝ち方
①『アブソリュート・トレランス』を主軸としたリーサルプラン
②『極致の創造主・ベルフォメット』による盤面制圧
①は、『アブソリュート・トレランス』を引けていた場合に取るプランである。
効率良くコストを下げるために、序中盤は進化することでダメージを増やせるフォロワーの扱いに注意して、リーサルの目処が立てばコストを多く下げるために損する盤面トレードも意識する必要がある。
ダメージの当たり先があることを前提として、進化してダメージを効率良く出せるのは
『ガジェットユーザー』=7
『大型機械兵』=9
『オーバーヒートデーモン』=10(エンハンスでプレイした場合は20)
『コロッサス・マグナ』=16(本体でプレイした後に進化)
となっている。
ここまでは『アブソリュート・トレランス』のコストの下げ方について。
次は『アブソリュート・トレランス』のリーサルラインについて。
2枚の場合はそれだけで18点~20点出るのでコストをどう下げていくかを考えることがより重要になってくる、1枚の場合は9点~11点で他に『戦慄の侵略』や『極致の創造主・ベルフォメット』から出る『蹂躙の触手』の4点疾走や『コロッサス・マグナ』による5点~8点のバーンダメージでサポートしていく必要がある。
一気に20点を削るのは難しいので、コストを下げることと同時に少しずつダメージを与えてリーサルラインまで相手の体力を削らなければならない。
②は、勝つターンが遅いデッキや相手を上手くコントロールできた場合に『極致の創造主・ベルフォメット』をプレイして『再生の殺戮・ティシポネー』、『再誕の不鎮・アレークト』、『再燃の憤怒・メガイラ』による盤面制圧で勝つプランである。
この強力な盤面が返されたとしても、リソースと進化権が回復しているので『粛清の器・メイシア』等でOTKも狙える。
注意点としては、『極致の創造主・ベルフォメット』をフルパワーで使う場合は4面使うので前のターンは無駄に盤面を広げないことと、進化権がないと『再生の殺戮・ティシポネー』で最大2面までしか触れないので相手の盤面を取りこぼしてしまう可能性があることなどがあげられる。
◇デッキの回し方
序盤は、自分の強い動きというよりは相手の妨害をしながらリソースを確保していこう。
『アイアロンの残骸』、『機械兵』で機械カードを蓄えて、共鳴状態であれば『運命の輪・スロース』で『惨禍の円環』を相手の場に出し妨害していく。
対面が序盤から攻めてくるデッキタイプであれば『極致の創造主・ベルフォメット』の融合から『遮断の触手』を場に出し相手の攻めをシャットダウン。
中盤は、先攻の場合は進化権が不足しやすいので『大型機械兵』を絡めて進化権の回復をしつつ盤面処理をする。後攻の場合は4ターン目に『ラミエル』に進化を切れなくとも『大型機械兵』の進化権回復があり進化権の数が逆転しやすいので、なるべく手札に機械カードが3枚残るようにプレイしよう。
終盤は、コストの下がった『アブソリュート・トレランス』でリーサルを狙うか、『極致の創造主・ベルフォメット』による盤面制圧を狙ってフィニッシュを目指す。
最後に
プレーオフの環境について予想すると、紹介した上記のデッキにプラスして、最近の大会などで結果を残している自然ランプドラゴンが出てくると思っています。
※サンプルリスト
こちらのデッキは撤退ロイヤルをメインターゲットにしていて、自然ギミックを使ってPPブーストを狙い、PPの差を活かして『恒久の天使』を直接召喚することでデッキ内からいつでも防御手段を確保できるようになっています。
現環境はアーキタイプも多く、どのデッキが多いか検討しづらい部分はありますが、撤退ロイヤルは現環境の中でも多い印象を受けるので自然ランプドラゴンを採用するプレイヤーも出てくるのではないでしょうか。
8月15日(日)に行われるプレーオフで各プレイヤーがどの組み合わせでBO3をするのかデッキの持ち込みとプレイに注目して一緒に見届けましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
また配信でお会いしましょう。